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2009年1月31日 (土)

「ゴーン道場 (朝日新書)」 カルロス・ゴーン

[部下のモチベーションを上げるための基本条件]
1.共感能力を磨く
2.コミュニケーションをとり、周りの状況を理解させる。
3.「あなたは重要だよ」と認める。
4.結果に公正な評価を与える。
5.組織の将来について、明確なビジョンを打ち出す。

[女性の部下の心を開くには]
 上司は常に自分から歩み寄るべきです。執務室で待ってるのは古いタイプのボスです。上司と部下はコーチと選手のようなもの。常に部下を観察し、うまくいっていないときは「相談に乗ろうか」と声をかける。上司がイニシアティブを取るんです。

[会社とクライアントの板ばさみになったら]
 裁量権を持たない営業マンがクライアントから難しい要求をされ、対応策を自分では決定できない場合、どう対処すればいいでしょう?

 まずお客様の要求がどのようなもなのか、それを把握しなければなりません。何か具体的なことを要求しているのなら、その裏にある本当のニーズを把握して十分納得したうえで、お客様の言っていることは実現可能なのか、どのように努力すれば可能なのかを判断するんです。まったく実現不可能であれば、率直に言うしかありません。あいにくどうしようもありませんと。

[中間管理職が、上司も部下もうまくコントロールするには]
 中間管理職の役割は単に上からのメッセージを下に伝えることではありません。ただ伝えるだけなら録音機があれば済みますよ。間に立つことでそのメッセージを豊かにする。それが、彼らが生み出す付加価値です。

-メッセージを豊かにするとは?

 例えば、上司から指示を受けたら、それをチーム全体の業績につなげるために、なぜその指示が出たのか、どうやって実行するかを、個人が理解できるカタチでかみ砕いて説明するのです。上司の言うことがわからなければ、その場で問い正さないといけません。中間管理職はしばしば、これができずにコミュニケーションの大きな弱点になっています。 というのも、現場には意欲があり、HOW(どうすればよいか)を知りたがっています。彼らをサポートしながら、上からの指示を実行計画に落とし、期待される成果を出す。大事なのは最終的に実行に移せるかどうかですからね。

[革新的で創造的なものづくりができる環境を作るには、第一に目的を共有することが大事です]

 目的は、明快でワクワクするものでなければならない。また、研究者や開発者にとって、プロジェクトに関わることが世の中や会社、チーム、自分自身にも違いを生み出す機会であることが必要。明快な目的と変革の機会。この二つが満たされれば、モチベーションはぐっと上がる。

「日産リバイバルプランを成功させるためには、どれだけの多くの努力や犠牲、痛みが必要となるか、私にも痛いほどわかっています。でも信じてください。ほかに選択肢はありません。そしてこの計画は挑戦するに十分な価値があるのです。

[嫁姑関係を良好にするには?]
 嫁と姑は非常にデリケートな問題ですね。私も経験があります。妻からみると、お姑さんは口を挟みすぎる。姑は、妻がきちんとやっていないと思う。夫は母親を愛していますから、妻が姑を批判するとイライラする。ここでもコツは教育と同じ。ほめるのと厳しくすることのバランスです。まずはプラスから入るのです。

 ほめる?

 夫に言うのです。「お義母は素晴らしいわ。頭もいいし、あなたのことをすごく愛しているのよね」と持ち上げつつ、「でも、ちょっと口を挟みすぐるのよ」と。そのとき、「私にも責任はあるんだけど」とフォローも忘れずに。母親の悪口や批判だけでは、夫は絶対に聞いてくれません。

□今日の読書 ★★★★☆

ゴーン道場 (朝日新書) Book ゴーン道場 (朝日新書)

著者:カルロス・ゴーン
販売元:朝日新聞出版
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